2014年8月3日日曜日

マーロンブランド 母が教えてくれた歌

読みきりました。

面白い。

自分の生い立ちとの葛藤、俳優の仕事(次第にそれを単に一番効率よく金を稼げる手段とのたまう)、様々な運動、ヤリちん武勇伝・・・もうね、レールなんかなくて 心が動いたほうに突き進んでいった人生。それでも ずっと悩んでたね、すごく繊細。

やっぱり映画の裏話は最高に興味深かった。
エリアカザンは絶賛、ベルトルッチも。あとは、ピストルとナイフを持ち合って牽制しあった中だけどジッロポンテコルヴォも。
コッポラはすぐ丸め込めるけど「地獄の黙示録」のカーツ大佐ほど自分を狂気に追い込んだ役は無い・・・とか
ジェームスキャグニーを高評価。
とりわけ舞台で共演したポールムニの演技に「ビビッた震えた」らしい。後にも先にもお目にかかれないらしい。
カサブランカのボギーは?やグレンフォードがあまりにもカメラを意識した演技で、嫌がらせを楽しんだ話・・・
デビッドニーブンが貴族気取りだけど憎めず面白い奴で、ずっと笑わされて撮影できなかった話。
モンティやジミーディーンとの交流。
ヴィヴィアンリーを口説かなかったのは旦那のローレンスオリヴィエを尊敬してたから。
マリリンモンローとは、割とあっさり・・・モンローは他殺に違いないと言ってました。
「ゴッドファーザー」では台詞はカンニングだったこと、時には相手役の顔に書いてたらしい(本人の了解の下に)。そのうちそのスキルがパワーアップした話。
「ラストタンゴインパリ」では実際に愛を交わすはずだったけど、ピーナッツみたいに小さくなって不甲斐なかった話。

あんなだけど謙虚なんですよね、でも威張りくさった奴には一泡吹かせる。すごくまともすぎるほどまともな人だなと思いました。

人間に興味が沸いてくる本です。自分と向き合うことですね。

ちなみに、この本でアホンは以前から確認したいことがあったんです。

過去に役者仲間から「マーロンは麻酔なしで包茎手術をした」という伝説。
結果は、マーロンは80年代~90年代初めにかけて瞑想に耽ってたそうです。超一流の俳優だから感情を認識するのはお手の物です。脳から身体に信号を送って様々な感情を実体験できる能力をもっと追及したくなってバイオフィードバックの専門家を呼びました。
感情をコントロールしているときの肉体的な変化を測定したかったのです。結果は一定の感情を味わうために脳から身体に送る「信号」は確かに身体的なシグナルとして現れていました。
マーロンは大変有頂天になりました。ヨガ行者やスワーミーは長年の修行と鍛錬で、瞑想を通じてどんな脳波でも思いのままに発せられるようになると。

ガルバーニ測定器を買ったマーロンは170-114の血圧を瞑想で90-60まで下げたそうです。

又、専門家とのセッションの中で、遂に悟りを開いたと言われたのです。

瞑想を続けるうちに、頭痛や怪我の痛みのもとを探り意志の力でコントロールできるようになったのです。
この能力に自信がついたマーロンはお医者さんに「麻酔なしでも絶対痛くないって!!」とお願いしたのです。
一軒目の病院はやる気満々だったが、面白そうな試みに興味津々のスタッフが現場に多すぎて
スタコラサッサと逃げ出した。
二軒目の病院は・・・医療倫理に反するという理由で結局 麻酔をされましたとさ。

でも、マーロンは瞑想をすませて滅多に無い悟りの境地に達していたので痛くも痒くもなかったはずだと言ってました。だって実際血圧も20も下がっていたのです。

アホンも痛くなかったはず。とマーロンを信じます。

だってガルバーニ測定器が反応するんだよ。

麻酔なしで手術したバージョンは空想の中で・・・




0 件のコメント:

コメントを投稿